この海外遠征で、世界ランキング50位以内にするという目標をたてた中村。しかし、2大会を終えた時点でのシングルスでの戦績は0勝2敗。いまだ勝ちなし…。ダブルスではかろうじて2度の勝利をモノにしているものの、遠征前78位だったランキングは、なんと89位にまでダウン。目標の50位以内はほど遠い状態に陥っているんです。そんな中、今回の遠征3大会目となるポートワシントンJr.チャンピオンシップに参戦。果たして、悲願のシングルス勝利はなるのでしょうか!?
アメリカ、ニューヨーク州ポートワシントン。ここに中村の姿がありました。そう、この地において、海外遠征3つ目となるポートワシントンJr.チャンピオンシップに参戦するんです。今年で24回目を迎える、ジュニア世代のいわば登竜門とも言うべき大会です。第3シードの中村は1回戦は免除、2回戦からの出場です。何とかこの試合で悲願のシングルス初勝利をもぎ取りたい中村。
今回の対戦相手はカナダ出身のマリエ・フランス・アンドレイド選手(16)。まずはペースを引き寄せたい中村。ラインぎりぎりに落とし、まずは先制します。その後はお互い一歩も譲らず、サービスゲームをキープしていきます。そして2-3で迎えた第6ゲーム、中村のサーブですが、なんと、このサービスゲームを落としてしまいます。精神的な弱さがでて、2-4と離されてしまいます。次のゲームも相手にキープされ、2-5と窮地に立たされる中村。このセット、とられてしまうのか?しかし、ここから中村の猛追劇は始まり、5-5に。そして両者譲らぬまま迎えた6-6のタイブレイク。そして、見事な逆転劇で、中村は第1ゲームをとったんです。果たして、この勢いに乗ってシングルス初勝利となるんでしょうか?
続く第2セット。第1セットの流れが大きく影響し、中村は大好調。次々とゲームをとり、5-2と相手を圧倒します。ダブルスでの勝利はあるものの、シングルスではいまだ勝ちがない彼女。これに勝てば、少しでもランキングを上げるために必要なポイントをゲットすることが出来るんです。そして…。中村、シングルス戦、初勝利です!!海外遠征3大会目にして、ようやくシングルスで白星を上げることが出来たんです。これは嬉しいはずです。ホッとしたという彼女。
日本Jr.ランキング1位という自信とプライドを引っさげ、意気揚々と乗り込んだアメリカ。しかし、これまでシングルスでの戦績は0勝2敗。どうやら、この初勝利で少しは肩の荷が下りたようです。でも、目標の世界Jr.ランキング50位に達するためにはまだまだ勝ち上がっていかなければならないんです。果たして次なる3回戦を制することは出来るんでしょうか?
翌日。3回戦の相手は、ベラルーシ出身のポーチコバ・オルガ選手(14)。第1セット、昨日の試合とは打って変わって、中村は自分のプレイがなかなか出来ずにゲームは進んでいきます。結局第1セットは3-6でとられてしまいます。続く第2セット、焦りを感じているのかミスを連発。精神的に大きく崩れてしまいます。そして、中村敗退です。セットカウント0-2の完敗です。試合会場を後にする中村。自分に対する苛立ちか、最早言葉がありません。
こうして中村のアメリカ遠征は幕を閉じました。戦績は1勝3敗。そして、気になるランキングは…、変動ナシの89位。世界ランキング50位以内という目標は、最早絶望的となったんです。
中村「キビシイですね…。あと2週間、スーパーJr.まであるんですけど、帰って、
出来るだけのことはやって…。それで試合にでて、まぁ結果は、自分が
やることやったらでると思うんで…。がんばります」
最早、奇跡を起こすしかないのか。中村、次なる大会に全てをかける決意を固めます。5大会中4大会目となる次なる大会が行われるのは、なんと、中村の地元である大阪。その大会とは、ワールドスーパーJr.テニス選手権大会。あのUSオープンと同じグレードに当たる由緒正しき大会。なんと、1試合勝てば7ランクほどの順位アップが期待できるんです。地元・大阪での大会、1試合で7ランクアップ。89位の中村にとって、これほどのチャンスは後にも先にも、もうめぐってこないんじゃないでしょうか?
奇跡を起こす…。その思いを胸に、早速練習に入る中村。大野コーチからも激しい指示が飛びます。いつしか、中村の左手にはマメが…。それでも無心にラケットを振り続ける中村。果たして彼女は、ここ大阪で奇跡を起こすことが出来るんでしょうか?
そんな中、中村を呼びだす大野コーチ。一体どうしたというのでしょうか。
大野「万が一、1回戦で負けるようなことがあれば、コーチをね、止めようと…」
もし、この大事な試合で1回戦敗退ならコーチをやめる…。
自らの並々ならぬ決意を口にする大野コーチ。更に…。
大野「で、もし負けちゃったら、ASAYANの方も引き上げてもらって…」
そうなんです。中村にとって大きなターニングポイントとなるこの大会。ここへきて1回戦で敗退するようなことがあれば、最早、世界という夢は諦めたほうがイイというんです。
夢、断念か…、それとも奇跡はおこるのか…。
岐路に立たされてしまった彼女。
次回、運命の戦いへ挑むんです!!
さぁ、一体どうなる!?
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